フラワー遊説やりました:テーマは女性の政治参加 2月11日
私たち東京・生活者ネットワークは、全国各地で行われている「フラワーデモ」に賛同し、女性が直面する課題をテーマに「フラワー遊説」を行っています。11日もJR立川駅北口で、共同代表の山内れい子元都議や立川・生活者ネット代表の坂下かすみ元市議、国立市議こはまかおるさん、国分寺市議の小坂まさ代さんらと街頭演説を行いました。私は女性が政治に参加することの意義や必要性についてお話しました。概要を紹介させていただきます。
※ ※ ※
昨年3月発表された「男女格差報告」(ジェンダー・ギャップ指数)で、日本は男女平等の進展度が、調査対象の世界156カ国のうち最低レベルに近い120位でした。女性の政治参加が少ないことが最大の理由です。政治分野に限れば日本は156カ国中、147位でした。
「政治分野の男女共同参画推進法」が施行され、各政党には議会選挙で候補者の半数を女性とするよう努力義務が課されていますが、昨年の衆院選で女性候補はわずか17.7%。当選者では9.7%でした。
日本では1945年の法改正で女性も初めて選挙権、被選挙権を得ました。婦人運動家・市川房枝さんたちの長い闘いの成果で、翌1946年の衆院選では39人の女性議員が誕生しましたが、昨年の衆院選で当選した女性は45人。75年かけて6人しか増えていないことになります。
女性議員の少なさは地方も同じです。立川市議会では28人の議員のうち女性は7人、25%にすぎません。1955年の市議選で初めて3人の女性議員が生まれましたが、67年で増えたのは4人だけ。立川市役所を見ても、部長・課長に占める女性職員の割合は約2割です。
SDGsの一つに、ジェンダー平等の実現があります。全ての女性が最大限に能力を発揮できる社会をつくる、性別に関わらず平等に機会が与えられる社会をつくることが目的です。ジェンダーギャップの解消は持続可能な社会の実現に向けても急務だと言われています。
法制度上や言葉の上では男女平等になりつつありますが、実際には、昔ながらの性別役割分担意識、それを前提とした社会経済構造などが女性の政治参加に障害となっています。女性の政治参加が進まないから、真の「男女平等」が実現できない。「男女平等」が実現できていないから、女性の政治参加が進まない。これは負のスパイラルなのです。女性の政治参加拡大で、社会の意識も変わり、誰もが住みやすい社会・まちへと変わっていくのだと思います。
みんなの力ですべての人が生きやすい社会に変えていきましょう。