日常の暮らしが「明日」も続くように
8月13日「憲法を考える映画の会」主催の映画会で、黒木和雄監督の『TOMORROW 明日』を見てきました。1988年に作られたこの映画は、1945年8月の長崎が舞台で、原爆が落とされる前日の8日から9日の投下瞬間までの、人々の日常風景を描いたものです。戦時下、慎ましくも楽しみや喜びを見つけながら、懸命に生きていた人々。そして明日が来るのを当たり前に思っていた人々。その日常の生活が一瞬にして原爆で壊されてしまう―。
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現在の私たちも同じように、明日は当たり前に来ると思って毎日を過ごしていますが、本当に明日は来るのか、明日も平和な日々が続くのか…。確かに異常気象や地震など天災の発生を防ぐことはできませんが、日本が「戦争をしない国」であり続けること、戦争が再び私たちのささやかな日常を奪うことがないようにすることは可能だと思います。
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私たちは幸い、映画の時代とは異なり、まだ自由に物を言える世の中に生きています。日本国憲法が保障する「言論の自由」や「表現の自由」を守る。そして、戦争が起きないよう、戦争に引きずり込まれないよう、私たち一人ひとりが真実を見極め、何が正しい道なのかを考え、声を上げていくことが大切だと思います。
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今回、映画を見るに当たり、高木俊朗著『新版 焼身 長崎の原爆・純女学徒隊の殉難』(角川文庫、初版1980年)を本棚からひっぱり出しました。私の伯母も登場する、原爆投下前後の実話です。映画は投下の瞬間で終わりましたが、この本にはその次の瞬間から始まった想像を絶する惨状や悲劇も描かれています。
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8月15日は終戦記念日。戦争の惨禍を忘れず、明日も明後日も来るよう、平和な暮らしが続くよう、これからも自分でやれることをやっていきたいと思います。