臨時議会での質疑要旨 七中体育館建て替えの補正予算案

8/16東京都や立川市の環境政策について、環境に関わる市民活動をしている高橋由蔵さんからお話を聞く。

8月8日に開かれた立川市議会第2回臨時会では、火災で焼損した第七中学校体育館の建て替えに伴う補正予算案が審議されましたが、そこでの私の質疑・発言の要旨は以下の通りです。少し遅れましたが、アップしました。9月6日からは第3回定例会もスタートします。ぜひ傍聴にいらしてください。

Ⅰ、子どもの意見表明や参画

別の日に撮った本会議場の議員席と傍聴席。8日の傍聴者は二人でした。

第七中学校の新体育館の総工費は約12億~13億円に上ると聞いています。それだけの税金をかけ、長ければ50年以上も使用される体育館なので、子どもたちが使いたいと思える魅力的な施設にしていただきたい。そのためには、設計段階から子どもたちの意見を聞く、そして反映できるところは反映させていくことが大事だと思います。

 今年6月に国会で成立した「子ども基本法」でも、基本理念に「子どもの意見表明と社会活動への参画の機会確保」がうたわれています。子どもたちが学校づくりに参画することは、基本法の理念を生かし、それを実践することにもなると思います。そして七中の生徒たちにとっては、今回の火災について、単なるマイナスの記憶でなく、自分たちで新しいものを生み出した前向きな経験として捉えられるようになるのではないでしょうか。
 より良い社会の担い手たる市民を育成することを目的とした立川市独自の学習「立川市民科」も、今年度から始まりましたが、体育館の建て替えの機会を活用することは、母校への愛着や立川市民としての誇りにもつながると考えます。
 子どもたちの意見表明の場、子どもたちの意見を聞く場をつくることは、たいへん有意義なことだと思います。市の考えを伺います。
Ⅱ、地球温暖化防止

別の日に撮影。答弁者側

政府は、地球温暖化の原因である温室効果ガスについて、2030年度に13年度比で46%の削減、2050年には排出を実質ゼロにするカーボンニュートラルを実現するとの目標を掲げています。昨年10月の第6次エネルギー基本計画では、太陽光発電などの再生可能エネルギーについて「最大限の導入に取り組む」との方針も示しています。立川市としても、地球温暖化を食い止め、政府の2050年カーボンニュートラル実現に資するため、再生可能エネルギー導入を一層推進することが必要だと考えます。そのため新体育館には太陽光パネル設置するべきだと考えます。

 文部科学省が2009年に出した「スクール・ニューディール構想」でも、学校のエコ改修やエコ化が学校の取り組むべき課題として明記されています。温暖化対策になるのはもちろん、学校施設が環境教育の実物大の教材になると指摘されています。
 さらに学校の体育館には災害時等の避難所としての役割もあり、太陽光発電は、避難所の電源としてもぜひ必要だと考えます。
 また、東京都は本年度から「地産地消型再エネ増強プロジェクト」の対象に市区町村も追加し、経費の最大3分の2を助成するとしています。こうした制度も活用すれば、市財政への負担も軽減できます。
 私は新体育館には太陽光パネルを設置すべきだと強く考えますが、市の考えを聞かせてください。