市独自PFAS水質調査で質疑 大山防災井戸は目標値の9倍
私の所属する市議会環境建設委員会が6日、開かれました。市からは①公共交通協議会の設置②細街路拡幅整備要綱の改定③「市制50周年記念憩いの場」喫煙所設置④市所有井戸の水質分析調査結果ー等について報告があり、質疑をしました。また、所管事項に関する質問では、GLP巨大物流センターの建設計画について質問しました。
GLPについてはFacebookなどで紹介していますので、ここでは、市が所有し、かつ揚水している井戸8カ所(柴崎体育館を含めると9カ所)で市が独自に行ったPFASに関する水質分析結果についての質疑内容をご紹介します。質問の際に述べたことの大筋は以下の通りです。
【質問内容】市所有の8つの井戸を調査し、8カ所全てでPFASが検出されたという報告をいただきました。その中で、大山防災井戸は465ng/ℓ、国の暫定基準値(50ng/ℓ)の9倍以上のPFOS,PFOAが検出された、ということでした。市長の先の答弁では「今後、庁内会議で(対応を)検討する」とのお話でしたが、現時点ではどのような取り組み、対応が想定されるのか、検討段階のものでも紹介いただければと思います。(答弁では現在公表できるものはない、との趣旨)
防災井戸なので飲料水に用いられているわけではありませんが、大山団地は「日本で一番住みたい団地」とも言われる団地で、住民の方々は相当ショックを受けられたのではないか、と思います。この井戸水は元々、上砂公園池と大山公園せせらき水として利用されていて、今回の調査結果が判明するまで、流水を停止するということだったと思いますが、今回の結果を踏まえ、流水等についてはどうされるのかお伺いします。(答弁では地元の意向も聞きながら、対応を検討したいとの趣旨)
大山防災井戸は、災害時には生活用水としての使用が想定されてきたと思いますが、能登半島地震の被災地の状況を見てみても、災害時の生活用水の重要性は本当に大きいと思います。生活用水との観点から、調査結果の影響をどのように受け止めているのか伺います。(所管は総務委員会だとして答弁なし)
PFOS,PFOAの合計値で暫定目標値を超えた箇所は大山防災井戸の1カ所ですが、PFHxSを加えた値はどうなのか等の問題もあります。PFHxSは、PFOSの代わりに泡消化剤に用いられてきた物資です。今年2月1日、化審法に基づき、PFOS、PFOAと同じ第一種特定化学物質に指定され、その製造などが原則禁止されました。十分な知見がないとして、水道水等の基準値や暫定目標値などは決まっていませんが、腎臓がんや乳がんとの関連も疑われています。この数値をどう評価するべきなのか。以前、部長から深井戸、浅井戸について言及もありましたが、そうした観点も含めて専門家に今回の結果を分析していただく、この結果から何を読み取れるのか等、見解を伺う必要もあるのではないかと思いますが?(国の方でまさに専門家が検討しており、立川市の井戸だけ分析してもらっても意味ないとの趣旨の答弁)
昨年12月20日に「横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会」が、岸田文雄首相らに対して「横田基地対策に関する要望書」を提出されました。この中で、横田基地での泡消化剤漏出に関して言及していただいていますし、在日米軍基地への立ち入り調査の要件等を緩和するよう求めていただいてもいます。そうした取り組みは評価したいと思います。政府や米軍司令官に対してPFAS汚染の原因が究明されるよう、立ち入り調査ができるよう、引き続き、繰り返し働きかけていただきたいと思います。要望として申し上げておきます。