ピースアクションに参加しましたー戦争は最大の人権侵害
ロシアがウクライナへ軍事侵攻して1ヶ月が過ぎました。
ロシアの攻撃は日に日に激しくなり、報道で流される映像を見るだけでも本当に胸が痛みます。爆撃は市街地、病院、学校にも及び、先日は避難所まで破壊されました。ウクライナの民間人の死者は数千人に上るといいます。避難している人々は国内国外合わせて1000万人を超え、ユニセフの発表では、ウクライナの子どもの半数以上、約430万人の子どもが家を追われ、避難しているそうです。
私たちの普通の日常、家での家族団欒、子どもたちが学校へ行く、そんな日常がある日突然できなくなってしまう。私たち生活者ネットワークは、人びとの生きる権利さえ踏みにじるロシアの暴挙に強く抗議します。ロシアがウクライナに対し、核兵器や生物・化学兵器を使うのではないかと言われていますが、決して許されないことです。世界で唯一の戦争被爆国・日本から、ヒロシマ・ナガサキの悲劇が繰り返されることのないよう強く求め、日本政府が今後も平和的解決を訴えることを求めます。
今回の戦争で、原発のリスクが改めて浮き彫りになりました。原発は戦時に絶好の標的となります。そして、原発事故がもたらす脅威、その修復にどれだけの歳月が必要になるのか、私たちは福島第1原発の事故で嫌というほど思い知らされています。
また、『核共有』や『非核三原則』の見直しという話まで出てきていますが、核兵器は原発と同じで戦争になれば真っ先に攻撃の標的になります。ここ立川市にも横田基地があり、核が配備されれば、核の脅威と隣り合わせで日々過ごすことになります。
また、ロシアへの経済制裁によってエネルギーが価格高騰している今、まさに自然エネルギー、再生可能エネルギーへの本格的な転換、一層の節電を工夫していく機会としなければなりません。どさくさにまぎれ、地球温暖化対策が後回しにされたり、原発が推進されるようなことがあってはなりません。
先日、ウクライナのゼレンスキー大統領の日本での国会演説がありました。演説後、山東昭子参院議長が『人々が命をも顧みず祖国のために戦う姿を拝見し、その勇気に感動している」と言いました。しかし、大事なことを忘れてはいけません。国家のための勇敢な戦闘の陰で多くのウクライナ兵、ロシア兵が亡くなり、一般市民も亡くなっています。そして、そうした全ての方々に悲しむ家族がいるのです。
戦争は何より最大の人権侵害です。戦争に反対する世界中の人たちとともに、即時停戦とロシアの撤退を求めて声を上げていきましょう。わたしたちはウクライナの人々、平和を求めて声をあげる全ての市民と連帯します。私たち生活者ネットワークは国家や政府、行政の立場ではなく、生活者の立場で考え、発信していきます。平和と地球温暖化防止に向けて共に頑張っていきましょう。