ゲノム編集食品に「待った!」を

玉川上水駅北口で朝遊説をし、ゲノム編集食品など「食の安心・安全」についてお話をさせていただきました。

私には3人の子どもがいますが、最初の子がアトピーで、それから食の安全を考えるようになりました。伸び盛りの子どもたちには安心・安全な物を食べさせたい。それは多くの方が望むことではないでしょうか。

立川市の学校給食では、1998年立川・生活者ネットワークの提案から「立川市学校給食用食材調達事務要項」に遺伝子組み換え食品が加筆され、遺伝子組み換え食品は使わないとなっています。しかし、心配なのはゲノム編集食品です。「生命の設計図」ともいわれる遺伝子を、人間の手で操作し、書き換えて作り出した食品です。甘みの強いトマトや、血圧を下げる成分を多く含むトマト、早く大きく成長するフグなどが生み出されています。

既に売り出されている食品もあります。しかし、業者には販売時、ゲノム編集食品であると明示する義務がありません!遺伝子組み換え食品の場合は明示しなければならないため、消費者である私たちが自分で、買う、買わない、食べる、食べないを選択することができましたが、ゲノム編集食品の場合には選択の自由も保障されていません!

しかも、販売を始める前の、政府による詳細な安全性検査もなく、届け出さえすれば、販売を始めることができるのです。業者も国も安全だと言っていますが、遺伝子を人為的に改変した動物、植物が、食べて本当に安全なのでしょうか。今の時点では、食べ物としての安全性が十分調べられているとはとても言えません。長い間食べ続けた場合の健康への影響も、全く分かっていないのです。

ゲノム編集されたフグなどの動物が自然界に出た場合の、他の動植物への影響、生態系への影響も懸念されています。

まずは、ゲノム編集食品であることを明示する義務を課すことが何より大事です。何の規制もなく、このまま流通・拡散するようなことがあってはいけません。トマトの苗の小学校への無償配布なども各地で行われていますが、学校などで苗を受け入れないよう、子どもたちに栽培させないよう、市や教育委員会に求めます。学校給食の食材として使わないことも強く求めていきます。

食は生きることの基本。食の安心・安全のため、みんなで一緒に力を合わせてやっていきましょう。